猫のマイクロチップと迷子対策|2022年からの制度

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この記事の確認日:2026年10月4日(制度やサービスの情報は、この日に公式サイトで確かめました)

2022年6月から、ペットショップやブリーダーで売られる犬や猫には、マイクロチップの装着と登録が義務になりました。猫を迎えたときに何をすればいいのか、前から飼っている猫はどうするのか、気になる人も多いと思います。

この記事では、環境省の「犬と猫のマイクロチップ情報登録」サイトと動物愛護管理法をもとに、制度のしくみと手続きをまとめました。首輪や迷子札もふくめた迷子対策と、迷子になったときの探し方も紹介します。

※この記事は、使ってみた感想ではありません。環境省などの公式情報をもとにまとめています。決まりや条件は変わることがあるので、最新の情報は記事の最後にある公式ページで確かめてください。

この記事の質問

  1. 2022年から、何が変わった?
  2. マイクロチップは、どんなもの?
  3. 猫を迎えたら、どんな手続きがいる?
  4. 保護猫や、前から飼っている猫は?
  5. 首輪や迷子札は、もういらない?
  6. もし迷子になったら、どうする?

Q. 2022年から、何が変わった?

販売される犬や猫に、マイクロチップの装着と登録が義務づけられました。

2022年6月1日に、改正された動物愛護管理法のこの決まりが始まり(施行)、ブリーダーやペットショップなどは、犬や猫を販売する前に、マイクロチップを装着して登録することが義務になりました。そこから犬や猫を買った飼い主は、登録されている所有者の情報を自分の情報に変える「所有者の変更登録」をします。

登録先は、環境省の「犬と猫のマイクロチップ情報登録」です。動物愛護管理法にもとづく手続きができる、日本で唯一の登録システムで、手続きはすべてオンラインでもできます(紙での手続きもあります)。登録された猫が動物愛護センターなどで保護されると、マイクロチップが読み取られ、番号から飼い主が分かるので、飼い主のもとに返すことにつながります。

Q. マイクロチップは、どんなもの?

15けたの番号が記録された、小さな円筒形の電子標識器具です。皮膚の下に入れて使います。

  • 番号は世界で1つだけの15けたの数字で、専用のリーダー(読み取り機)で読み取る
  • 自分で電波を出さないので、GPSのように居場所を知らせるものではない
  • 電源がいらず、一度装着すれば一生交換する必要がないと言われている
  • 装着は、動物病院などで、獣医師か、獣医師の指示を受けた愛玩動物看護師が行う
  • 品種や健康状態にもよるが、猫は生後4週齢ごろから装着できると言われている

装着した獣医師からは「マイクロチップ装着証明書」が発行されます。登録のときに必要なので、大切にとっておきましょう。装着について気になることは、獣医師に相談してください。

Q. 猫を迎えたら、どんな手続きがいる?

登録ずみの猫を迎えたら、30日以内に「所有者の変更登録」をします。

動物愛護管理法と登録サイトの案内をもとに、主な手続きを表にまとめました。

こんなとき する手続き いつまでに
ペットショップなどから、登録ずみの猫を登録証明書といっしょに迎えた 所有者の変更登録 猫を取得した日から30日以内
動物病院でマイクロチップを装着してもらった マイクロチップ情報の登録 装着した日から30日以内
引っ越しや電話番号の変更などで、登録した内容が変わった 登録事項の変更の届出 変わった日から30日以内
猫が亡くなった 死亡等の届出 遅滞なく(すぐに)
登録ずみの猫を、ほかの人に譲る 登録証明書をいっしょに渡す 譲るとき

変更登録には、前の飼い主から猫といっしょに渡される「登録証明書」に書かれた暗証記号が必要です。手続きが終わると、新しい暗証記号の入った登録証明書をダウンロードできます。次の手続きでも使うので、なくさないようにしましょう。

手数料は、登録・変更登録・登録証明書の再交付にかかり、オンラインの手続きのほうが紙の手続きより安く決められています。住所などの登録事項の変更と、死亡等の届出には、手数料はかかりません。金額は登録サイトで確かめてください。

Q. 保護猫や、前から飼っている猫は?

装着は義務ではありませんが、できるだけ装着と登録をするよう呼びかけられています。

動物愛護管理法では、ブリーダーやペットショップなど以外の飼い主は、マイクロチップを装着するよう努めることになっています。環境省のリーフレットも、義務ではないものの、装着されていると迷子になったときなどに飼い主のもとへ戻る確率が高まるとして、できるだけ装着と登録をお願いしています。

保護団体などから譲り受けた猫に、いつ入れたか分からないマイクロチップが入っていることもあります。登録されているかどうかで手続きが変わるので、まずは譲ってくれた団体に問い合わせましょう。2026年5月からは、登録サイトのホーム画面に識別番号を入れると、登録されているかどうかを確かめられるようになりました。

装着の費用を補助している自治体もあり、登録サイトに一覧が載っています(令和5年1月現在の一覧)。

Q. 首輪や迷子札は、もういらない?

いいえ。首輪・迷子札とマイクロチップは、組み合わせて使うのがすすめられています。

環境省は、日ごろから迷子札やマイクロチップなどを付けて、迷子になっても飼い主が分かるようにしておくよう呼びかけています。首輪や迷子札のように外れやすいものは、外れにくいマイクロチップなどといっしょに使うことがすすめられています。

  • 迷子札には、飼い主の名前や電話番号などの連絡先を書く
  • 首輪や迷子札がこわれていないか、ゆるんでいないか、ときどき点検する
  • 住所や電話番号が変わったら、迷子札も登録の内容も、早めに直す

猫に向く首輪のタイプは「猫を迎えるときにそろえる道具」で紹介しています。

Q. もし迷子になったら、どうする?

すぐに探し始め、保健所や動物愛護センター、交番、動物病院に連絡します。

環境省は、迷子の動物はさまざまな危険にさらされているので、いなくなったらすぐに探し始めることが大切だとしています。迷子になった地域の保健所、動物管理センター、交番、動物病院へ連絡し、ポスターやチラシ、インターネットの掲示板なども使って探しましょう。

室内飼いの猫がいなくなったときは、まず家の中をすみずみまで探します。家の中にいなければ、物置の中、冷暖房の室外機の下、植え込みの中など、家のまわりのせまくて暗い所を探してください。環境省によると、室内飼いの猫は、外に出ても遠くに行かないことがほとんどです。

環境省の「収容動物検索情報サイト」には、保護した動物の情報を載せている自治体のページの一覧があります。マイクロチップはGPSではないので、チップだけで居場所は分かりません。連絡と、保護情報の確認をあわせて行いましょう。

まとめ

マイクロチップは、登録の情報が正しくてはじめて役に立ちます。猫を迎えたときと、暮らしの中で、次のことを確かめておきましょう。

  • 迎えてから30日以内に、所有者の変更登録をした
  • 登録証明書を、なくさない場所に保管している
  • 引っ越しや電話番号の変更のときは、30日以内に届け出る
  • 迷子札に連絡先を書き、首輪といっしょにときどき点検している
  • 迷子になったときの連絡先(保健所・動物愛護センター・交番・動物病院)を知っている

マイクロチップと迷子札は、猫が迷子になったり、災害で離ればなれになったりしたときに、飼い主のもとへ帰るための手がかりです。室内飼いの猫も、戸締まりとあわせて備えておきましょう。

参考にした公式資料(2026年10月4日確認)