猫を迎えるときにそろえる道具|環境省の飼い方の案内から

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この記事の確認日:2026年10月4日(制度やサービスの情報は、この日に公式サイトで確かめました)

猫を迎える日が近づくと、「何をそろえておけばいいの?」と気になりますね。お店やネット通販には猫用品がたくさん並んでいて、どれが本当に必要なのか迷うこともあると思います。

この記事では、環境省が飼い主向けに出している案内をもとに、最初にそろえる道具と、それぞれが何のためにあるのかをまとめました。道具を選ぶ前に考えておきたいことや、迎えた日からの注意も、質問に答える形で紹介します。

※この記事は、使ってみた感想ではありません。環境省などの公式情報をもとにまとめています。決まりや条件は変わることがあるので、最新の情報は記事の最後にある公式ページで確かめてください。

この記事の質問

  1. 道具をそろえる前に、考えておくことは?
  2. 最初にそろえる道具は?
  3. 室内飼いのために、家の中で準備することは?
  4. 迷子に備えて、何をつければいい?
  5. 迎えた日からは、何に気をつける?

Q. 道具をそろえる前に、考えておくことは?

「最後まで飼えるか」と「室内で飼えるか」の2つです。

動物愛護管理法では、飼い主は、できるだけその動物が命を終えるまで、きちんと飼うよう努めることになっています。これを「終生飼養(しゅうせいしよう)」といいます。環境省の「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」も、飼う前にその動物の習性などを学び、住まいや家族の変化、動物の寿命まで考えて、慎重に決めるよう求めています。

環境省のパンフレット「飼う前も、飼ってからも考えよう」には、次のような問いかけがあります。

  • 今の住まいは、ペットが飼える環境か
  • 家族みんなが賛成しているか
  • 家族に動物アレルギーの人はいないか
  • ペットが寿命を迎えるまで飼い続けられるか

もう1つ大切なのが、猫は室内で飼うということです。環境省の基準は、病気がうつるのを防ぎ、思わぬ事故を防ぐために、猫を室内で飼うよう努めることを求めています。2021年の環境省のパンフレットにも「特に猫は必ず室内飼育をして下さい」と書かれています。そろえる道具も、室内で暮らすことを前提に考えましょう。

迎え方には、自治体の動物愛護管理センターや保護団体から引き取る「譲渡」と、ペットショップやブリーダーからの購入があります。販売される猫には、マイクロチップの装着と登録が義務になっています。迎えたあとの手続きは「猫のマイクロチップと迷子対策」で説明しています。

Q. 最初にそろえる道具は?

トイレと猫砂、寝床、つめとぎ、遊び場、首輪と迷子札です。運ぶためのキャリーと、食事の道具も用意しましょう。

環境省の「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」(2010年)は、猫を飼うときに用意するものとして、寝床・トイレ・つめとぎ・首輪と迷子札など・遊び場を挙げています。ほかの公式資料にある内容も合わせて、表にまとめました。

道具 何のため? 公式の案内でいわれていること
トイレと猫砂 決まった場所で排せつするため 市販の猫用トイレに、猫用の砂を入れて用意する。猫は汚れたトイレをきらうので、いつも清潔に
寝床 安心して休むため 猫はせまい所が好き。体がすっぽり入るくらいのハウスや段ボール箱に、タオルなどを敷く
キャリー 動物病院へ行くときなど、運ぶため 寝床として使っておくと、病院に行くときなどに、ストレスを与えずに運べる。運ぶ容器は、逃げ出せないつくりのものを選ぶ
つめとぎ つめをとぐ習性のため 家具や柱でとぐのをやめさせるのは無理なので、専用のつめとぎを用意する
キャットタワーなど 上下に動いて遊ぶため 猫は上下運動を好む。高低差のあるものを上手に使う
首輪と迷子札 迷子になったとき、飼い主が分かるように 連絡先を書いた迷子札や、マイクロチップなどを付ける
食器・水入れ、フード 毎日の食事と水のため 成長のようすなどに合わせて、えさと水をきちんと与える。いつでも新鮮な水が飲めるようにしておく

キャットフードは、パッケージの表示を見ると、どんな目的のフードかが分かります。読み方は「キャットフードの表示の見方」で、トイレと砂の種類は「猫のトイレと砂の選び方」で説明しています。

Q. 室内飼いのために、家の中で準備することは?

逃げ出さないための戸締まりと、事故を防ぐための片づけです。

動物愛護管理法では、飼い主は、動物が逃げ出さないように必要なことをするよう努めることになっています。環境省は、室内飼いでも、開いた窓やドアから出てしまったり、急な災害におどろいて逃げたりすることがあると注意しています。

環境省の案内をもとに、迎える前に家の中で見ておきたいところをまとめました。

  • 窓とドア:猫が外に出てしまわないよう、戸締まりに気をつける
  • 温度と湿度:猫は夏の暑さが苦手。エアコンなどで室温と湿度を保ち、風が直接当たらないようにする
  • 床:フローリングですべって、関節を痛める事故が起きることがある。すべる場合はカーペットを敷く
  • かじる・落とす:観葉植物や電気製品をかじったり、高い所の物を落としたりする事故に気を配る
  • 薬品:消臭剤や殺虫剤などを猫の近くで使うのは控え、換気をよくする

Q. 迷子に備えて、何をつければいい?

連絡先を書いた首輪や迷子札と、マイクロチップです。2つを組み合わせるのがすすめられています。

動物愛護管理法では、飼い主は、その動物が自分のものだと分かるようにする「所有明示」をするよう努めることになっています。環境省が定めた決まり(告示)は、その方法として、飼い主の名前や電話番号を書いた首輪・名札や、マイクロチップなどを挙げています。

ただし、首輪や名札は、時間がたつと外れたり、なくなったりするおそれがあります。そのためこの決まりは、できるだけ、災害のときにも外れにくいマイクロチップなどを一緒に使うよう求めています。

猫の首輪について、環境省の災害対策ガイドラインは、引っかかるのを防ぐために、力が加わると外れるタイプがよいと言われていると紹介しています。そのタイプを使うときは、マイクロチップの装着を強くすすめています。マイクロチップの登録や、迷子になったときの探し方は「猫のマイクロチップと迷子対策」で説明しています。

Q. 迎えた日からは、何に気をつける?

新しい家にゆっくり慣らすことと、逃げ出さないように見守ることです。

環境省のパンフレットは、譲り受けたばかりの猫はとても不安を感じていることが多いので、新しい環境にゆっくり慣らしていくことと、逃げ出さないように注意することが大切だとしています。

体調が気になるときは、自分で判断せず、獣医師に相談しましょう。環境省の基準も、病気やけがのときは、原則として獣医師にみてもらうよう求めています。

不妊去勢手術のことも考えておきましょう。動物愛護管理法では、猫がむやみに増えて世話ができなくなるおそれがあるときは、手術などで繁殖を防ぐことになっています。環境省は、オスとメスが1頭ずついると、1年後には約20頭に増えることもあると説明しています。手術の時期や方法は、獣医師に相談してください。

災害への備えも、迎えたときから始められます。くわしくは「災害に備える猫の用品」で説明しています。

まとめ

猫を迎える前は、道具をそろえるのと同じくらい、「最後まで飼えるか」「室内で飼う準備ができているか」を考えることが大切です。迎える前に、次のことを確かめておきましょう。

  • 住まいでペットが飼えるか。家族みんなが賛成しているか
  • トイレと猫砂、寝床、つめとぎ、キャットタワーなどの遊び場
  • 逃げ出せないつくりのキャリー
  • 食器と水入れ、キャットフード
  • 連絡先を書いた首輪と迷子札(マイクロチップの登録も確かめる)
  • 窓やドアの戸締まり、室温、床、かじられそうな物の片づけ
  • 体調のことを相談できる動物病院

道具は、猫が室内で安心して暮らすためのものです。まずは表に挙げた基本の道具から用意して、猫のようすを見ながら少しずつ整えていきましょう。

参考にした公式資料(2026年10月4日確認)